今更だけどアニメ版ToHeart見たった
放送日 | 1999年4月~6月 |
話数 | 全13話 |
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監督 | 高橋ナオヒト |
シリーズ構成 | 山口宏 |
キャラクターデザイン 総作画監督 | 千羽由利子 |
2011年12月――――
アニメ版ToHeartを全話観賞いたしました!
放送されたのは今から12年と半年前。
まさに今更としか言い様が無いタイミング。
良いんです。前々から見たかったんだから。
ToHeart大好きなんですよ!
ToHeartのアニメは1期と2期がありまして、今回見たのは1期の方。
結構評判が良いと聞いていたので、いかなるものかと思いましたが――――
不満点はあるけど良作であることは間違いなし!
ゲーム版とは少し設定が違うし、キャラクターの見せ方も丁寧なので初見の方もバッチリ。
個人的にはToHeart知らない人こそ見て欲しいなんて思ったりも。
YouTubeに公式で1話が配信されているので試しに見るのを薦めちゃいます。
(1話は委員長関連のパートがあんまり好きじゃないんですが)
◇ ◇ ◇
キャラクターデザインが少しゲーム版と違うアニメ版ですが
なんというか輪郭がやわらかくてとてもかわいい!

アニメ版の魅力の4割ぐらいはこのデザインなんじゃないかってぐらいです!
さすがに4割は言いすぎかな? だとしても3割ぐらいは間違いなし!
さすがに今のアニメと比べると10年以上前の物なので登場人物の服装や絵柄に古臭さを感じざるを得ませんが
個人的には90年代アニメの絵柄って大好物なんですよね。

あんまり使われてませんでしたが、↑こういう演出もかなり好きです。
雰囲気がすごく出てるんですよね。ただ静止画を映してるだけじゃなく。
絵柄もそうですが、色の塗り方とかも好きです。
今を否定するわけじゃないですが、この頃はこの頃なりの味がありますね。
◇ ◇ ◇
原作のToHeartはいわゆるギャルゲーで、隠しキャラ含めた10人のヒロインが登場します。
ですがアニメになると特定のヒロインを攻略する、などということは不可能なため
全体の構成はメインのあかりと志保に焦点を絞って、
他のヒロインは1話完結式でスポットを当てる、という形をとっていました。
しかし、スポットが当てられたヒロインはメインの2人を除くと6人だけ。
以下、全13話のスポット表。
話数 | スポット | アイキャッチBGM | 備考 |
1話 | あかり | レミィ | 同学年のヒロイン4人登場 |
2話 | 志保 | 志保 |
3話 | 芹香 | 芹香 | 芹香初登場 |
4話 | 葵 | 葵 | 葵・綾香初登場 |
5話 | 特になし | 志保 | 登場済みヒロインが均等に登場 |
6話 | 理緒 | 志保 | 理緒初登場 |
7話 | 琴音 | 琴音 | 琴音初登場 |
8話 | あかり | 志保 | 浩之とあかりと志保しか登場しない |
9話 | 智子 | 智子 |
10話 | マルチ | マルチ | マルチ初登場 |
11話 | マルチ | あかりのみ |
12話 | 志保 | 志保 |
13話 | あかり | なし |
(※アイキャッチBGMは原作のテーマ曲アレンジで基本的にあかり+スポットが当てられたヒロイン)
これが不満なんです。
隠しキャラで主人公の浩之とは別の学校という綾香にほとんど出番が無いのは仕方ないと割り切れますし、
マルチのスポットが2話構成なのも、マルチの人気からすれば妥当な扱いだと言えます。
でも1話から登場していて別段隠しヒロインでもなんでもないレミィだけスポット回が無いんです!
アイキャッチBGMは1話で使われてるわけですが、これはむしろ悪意を感じられます!
だって最初からスポット当てる気なかったってことでしょう?
「レミィはスポット回無いから1話でBGM使っておけ」的な思惑を感じ取りましたよ!
しかしレミィは登場回数自体はメイン2人に次いで多いんです。(1話、2話、5話、6話、12話、13話)
いずれもチョイ役ですが、スポット回がないのは事前に決まってたっぽいですし、出番を増やしたんでしょうね。

レミィは良いキャラクターなんです、ホント。
ToHeartのヒロインの中では3番目くらいに好きです。
ナイスバディなパツキン美少女ですよ!
右の画像の体操服(ブルマ)+はっぴなんて最高ですよね!
しかしこの頃はまだ短パンにブルマだったんですね。
うちの地域では丁度このアニメが放映された99年4月から短パンとブルマが廃止になりました。
でもスポット回が無いのも少しは納得できるかもしれません。
他のヒロインは大抵、原作のエピソードをアレンジして挿入していました。
ですがレミィのイベントといえば「迷子」関連の話があるぐらいで、
それをやってしまうと浩之とフラグが立ってしまうんですよね。
レミィがファミレスでバイトしている、なんてイベントもありますが、1話完結でそれをやるのは無茶です。
でも、何か新しいレミィの話を見たかったなぁ。……12年も前のアニメなんですけどね。
だけど琴音ちゃんのスポット回はかなりアレンジされてました。
そもそもアニメ版の琴音ちゃんは、主人公の浩之じゃなく、その親友の雅史が好きなのです。
自分は雅史とフラグを立てる琴音ちゃんに不満は無いんですが、話によれば、
先に触れたレミィの件と、この雅史とフラグを立てた琴音ちゃんの件が
このアニメの不満点として上げられることが多いそうで。
ちなみに琴音ちゃんは2番目に好きなヒロインです!
余談ですが、琴音ちゃんはPC版(18禁)、PS版、アニメ版とで設定が違います。
シナリオもPC版とPS版では違うし、面白いキャラクターだと思います。
あ、そういえば委員長のスポット回は文化祭の準備という、完全にアニメオリジナルでしたね(汗
アニメは原作と違う期間でストーリー展開がされるため、体育祭や文化祭なんてイベントが。
原作はまず夏にもならないので、アニメ序盤は制服が夏服で新鮮でした。
◇ ◇ ◇
あとはなんと言っても志保!
終盤の展開は志保好きとしては辛いですが、自分の気持ちに段々と気づいていく描写は
原作と違い、とても丁寧に描写されていて素晴らしい。(原作は浩之視点固定なので表現の幅が違うわけですが)

最終話のあかりとの対話は思わず緊張しました。
間の取り方とか、視聴者に緊張を誘っているとしか思えません。
あかりの「浩之ちゃんのこと、好き?」の台詞から無音のままアイキャッチに突入したときは脱力しましたが(笑)
やっぱりヒロインはメインのあかりなので志保は脱落してしまうわけですが
友達として、そこらへんのモヤモヤを吹っ切るシーンはかなり良かったです。
しかし浩之も罪な男だね、まったく!
◇ ◇ ◇
なんだかんだと好き放題書いてきましたが、アニメ版ToHeart、面白かったです!
特に難しく考えるような要素も無いラブコメなので、気軽に13話見ることができました。
学園モノのお手本のように丁寧なつくりなので、興味がある方は是非、見ることをオススメします!
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