ひろがるスカイ!プリキュアの主人公ちゃんです。
なんだこのギャグみたいな名前は……
幼い頃、森の魔物に襲われていた所を青の護衛隊 隊長・シャララに救われて以来、人々を救うヒーローに憧れるようになった14歳の少女。
ヒーローになるために小さい頃から修行に明け暮れており、友達がまったくいなかった模様。
第6話でスカイランドでも学校に通っていたと話しているので周りに同年代の子がいなかったわけでもないのに友達はできなかったようです。
同い年で後に親友となるましろとも、初めの頃は恩を返すために騎士の |
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誓いを立てようとするなど、他人との距離感を掴み損ねていました。
また、家族以外の人とは常に敬語で会話し、それはたとえ敵であっても同じ。最後まで変わらず敬語を貫きます。
流石に敵の名前は呼び捨てだったものの、ほかの相手を呼ぶ時は敬称を欠かさず、親友となったましろも最後まで"さん"付けでした(年下の子には"くん"や"ちゃん"付け)。
例年では仲良くなるにつれて呼び方が変化するのはよくある事なので、最後まで一貫としていたのは印象に残りますね。個人的にはこの敬語キャラはかなり好きです。
激昂したり取り乱したりすると敬語じゃなくなる事があるので、まさしく意識して作った敬語キャラな感じがします。
これは、ソラにとって敬語で話すことがヒーローの心得の一つだったのではないでしょうか。
ヒーローになるための心得をまとめたヒーロー手帳なるものを書いていたソラですから、そうだったとしてもおかしくありません。
もちろんキャラを作ってることを揶揄したいわけではなく(飽くまで想像ですし)、むしろ好ましく思える要素です。
ソラといえば敬語というぐらい板についてますから。元気系敬語キャラの良さをわかってしまったかもしれません。
▼ソラの口癖
口癖は『ヒーローの出番です!』。公式的には口癖とされていますが、決め台詞という感じで変身する直前によく使われてました。
また他のメンバーも回数は少ないながらも『ヒーローの出番だよ!』と言って変身シーンに入ったりしてるので、ますます決め台詞という印象が強いです。
プリキュアの主人公というのは代々よく言うセリフ(口癖)が設定されているのですが、今作は決め台詞然とした物だったので違和感はほぼありませんでした。
毎年、結構ムリヤリに特徴的な口癖言わせてますからね……。
口癖が決め台詞のようになったのも、ひろプリがヒーローをテーマとしていたからと見ていいでしょう。
▼ソラの家族
異世界から日本に来てしまったソラちゃんですが、もちろん故郷のスカイランドには家族がいます。
家族構成は父シド、母レミとソラ、弟レッドの4人家族。
ハレワタール家の名前の由来はドレミファソラシドの音階から来ているようですね。ソラはもちろん「空」とダブルミーニングなのは間違いないですけど。
しかしそうなると弟のレッド君は両親の名前を分けた感じなのでソラちゃんだけ仲間外れ感がありますね……。
そんな名前から感じたテキトーな仲間外れ感から程遠いぐらい家族仲は良好。両親共短い登場時間ながらしっかり子供を愛しているんだなというのがわかりました。
レッド君はソラ曰く「年の離れた弟」で、ソラがシャララ隊長に救われた時の回想にも出てきません。
(10年前と言っているのでソラが4歳の頃の話)最低でも5歳か、個人的には7歳くらい下かな~と思ってます。
エルちゃんにミルクを飲ませた後げっぷさせたり、あんまり甘やかすとわがままに育ってしまうと教育方針に一言あったり、
ソラが年の離れた弟くんのお世話をした経験が活きてる描写があったのがよかったですね。
ソラが苦言するわがままに育ってしまったレッド君ですが、生意気ながらもお姉ちゃんのことを尊敬してる感じが伝わってこれもイイ。
きっとヒーローソラちゃんのファン第一号はましろじゃなくてレッド君ですよ!(ソラまし派に喧嘩を売っていくスタイル)
あ、そうそう。家族相手には敬語じゃない素のソラちゃんが見られるのが何より良ポイントです。忘れてた。
▼キュアスカイ
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どんなに強い相手でも自分が正しいと思った事をやり抜く意志とプリンセス・エルの力によってキュアスカイに変身!
イメージカラーはスカイブルーで、プリキュアシリーズの主人公としては初めての配色。その名に違わぬ青空をイメージした配色でしょう。
長いツインテールや左肩からはためくマントが特徴的でアクションに映えるデザインです。スカートの下はあまり映らないものの、どうやらスパッツを穿いているよう。
プリキュアのデザインだとスカートの下はモコモコになっているパターンが多く、スパッツを穿いている場合はスカートから裾が
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見えている場合がほとんどで、キュアスカイのように普段はスカートの中に完全に隠れたスパッツというのは珍しいと思います。
白いニーソックスのデザインとの兼ね合いからそうなっているのでしょうか。
戦闘スタイルは肉弾戦主体で飛び道具は一切無し。浄化技は『ひろがるスカイパンチ』で、勢いを付けて宙を蹴り相手に向かって突進パンチを繰り出す技。
技名は「ひーろーがーるー!」と伸ばして叫び、ヒーローガールのキーワードと引っ掛けている。
他にも浄化技ではないものの『大回転プリキュア返し』という投げ技を2回披露(第2話・最終話)し、
二度目はキュアマジェスティとの合体技としてラスボスをぶん投げる派手な演出を見せてくれました。
(このページを書くために初期の話を見返してたら発見して結構驚いてたり)
そんな肉弾戦主体のキュアスカイですが、キュアプリズムとの合体浄化技『アップドラフトシャイニング』や、
チーム全員での合体浄化技『マジェスティックハレーション』は流石に殴る蹴る以外の技になっています。
▼ソラとしての戦闘力
キュアスカイに変身する前のソラ・ハレワタールとしても戦うシーンが第1話で描かれています。
まだプリキュアに覚醒する前、スカイランドの王都でアンダーグ帝国のカバトンが引き起こしたプリンセス・エル誘拐事件にソラは立ち向かいます。
逃げるカバトンを追いかけるため家屋の上をパルクールで飛び駆け回り、いざ対峙したカバトンの力任せの突進を出し抜きエルちゃんを救出するなど、
地球人の我々から見ると変身前からかなり常人離れした身体能力を持っていることがわかります。
また第3話でスカイランド神拳なる拳技を使い、身の丈の二倍はあろうかという大岩を真っ二つにしており、変身前の身体能力は歴代プリキュアの中でも随一かもしれません。
幼少期から友達も作らずヒーローになるための修行に明け暮れた結果として身につけたものと考えると、その対価に見合ったものにはなるのでしょうか。
その後も中学校の身体測定で全種目ぶっちぎりの評価を出すなど、ソラのすごい身体能力が取りあげられていますが、それでもカバトンが召喚したランボーグには手も足も出ませんでした。
ランボーグは前述の大岩より遥かに大きく、動き回り、またスカイランド神拳もかなりの溜めを要するためパワーはあっても当てることは困難でしょう。
やはり変身前にどれだけ強くても悪に立ち向かうにはパワーが足りないようです。しかし、どんなに強い相手にも立ち向かってこそヒーロー。
勝てないとわかっていても立ち向かったからこそソラは本当のヒーローになれたわけですね。
また、カバトンを打ち破った後ですが、青の護衛隊に入隊した時、雷を放つグローブを着けたベリィベリーを相手に素手で立ち向かい勝利しています。(地面に刺さってた剣投げたりしたけど)
プリキュアとして戦いの経験を積んだとはいえ、同じスカイランド人同士で比べてもしっかり実力があることわかりますね。
▼ダークスカイ
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最終話まで放送が終わった今、キュアスカイを語る上で外せないのはやはり第49話の闇堕ちした姿、通称ダークスカイでしょう。
黒幕・ダークヘッドがキュアスカイにアンダーグエナジーを求めるように仕向け、
キュアプリズムを助けるために力を取り込んでしまった姿です。
劇中で登場していた時間はわずか三分半弱とかなりの短さですが、(私も含め)ネットのファン達は大興奮だった模様。主人公の闇堕ち展開なんて大好物に決まってるじゃないですか。
それも完全に取り込まれるまでは自我を保ち、キュアプリズム救出後はダークヘッドを圧倒する力を見せつけてくれました。
アクション時に迸る両目の青い炎が凄く良い! 劇中の描写から個人の戦力としては作中最強だったと言っても過言ではないでしょう。
しかし、暫くしてキュアスカイの心はアンダーグエナジーに飲み込まれ、ダークヘッドの"器"として乗っ取られてしまうわけです……。
その後はキュアプリズムに攻撃を仕掛けるも直前で心を取り戻して踏みとどまり、キュアプリズムの浄化技によってごくわずかな出番を終えたダークスカイなのでした。
こういう展開は子供が怖がっちゃいますからね。短くても仕方ないですね。やってくれただけありがたいです。本当にありがとうございます。
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▼ソラ・ハレワタールと虹ヶ丘ましろ
第1話で運命的に出会った二人。友達として、相棒として最初から最後まで活躍したコンビです。
お互いの呼び方は[ソラちゃん⇔ましろさん]。
前述の通り、初めはましろに対して騎士の誓いを立てようとするなどソラ側が距離感を掴み損ねていましたが、
ましろはそれに「お友達からお願いします」と返し、晴れてソラの初めての友達となるのでした。
初めて出来た友達にソラは大喜びで、ましろに異世界に来てしまって寂しくないのかと聞かれても
色々理由を述べた後に「隣に友達がいますから!」と殊更強調するぐらいに有頂天。
しかし初めて出来た友達を大事に思うばかり、いきなり壁にぶつかってしまうのがソラちゃんクオリティ。
強くなろうとするましろに対して「そのままでいいんです」と、暗に(私が守るから)と言ってるような発言や、
プリキュアに覚醒したましろを戦いから遠ざけようとするなど、"対等な友達"とは言い難い過保護っぷりを見せてしまいます。
第5話は一人では敵
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わないほど強力なランボーグとの戦闘中、頑なに一人で戦おうとするスカイと一緒に戦いたいプリズムが喧嘩してしまう回なのですが、
プリズムが「あなたが心配だよ、助けたいよ。気持ちは同じ。それって一緒に戦う理由にならないかな?」と説得しスカイも覚悟を決めて二人で強敵を撃破する名エピソードです。
この時の説得は後々の展開でも引用されるほどソラに"仲間"を意識させた出来事でした。
この回で「ひとりぼっちを恐れない、それがヒーロー!」と見栄を切っていたスカイは"孤独なヒーロー"を脱却し、一つ成長を遂げます。
第5話の最後
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ではソラの手帳にふたりはプリキュアの文字とスカイ・プリズムの絵が描かれたシーンが。
やはり20周年ですからキーワードは意識して入れてきてますね。初期を二人で頑張るシリーズではたまに出るワードではありますが。
上の画像はプリズムが「やっとその名前(プリズム)で呼んでくれたね」と言うシーン。
それまでは変身している時も「ましろさん」と呼んでいたソラ。
平時では最後までお互いの呼び方が変わらない二人でしたが、ある意味この第5話が今作の呼び方変化イベントだったのかもしれないですね。
また第5話のこの展開は、第23話で心を折られてヒーローの夢を諦めてしまったソラに向けてましろが書いた手紙でも触れられており、
第5話とは逆にましろが挫折してしまったソラに対して「プリキュアにならなくていいよ」と優しく伝えています。
この手紙の最後にはヒーローになれなかったと曇るソラに向けて、あなたはとっくの昔にヒーローになってるんだよ、という思いを込めて「わたしのヒーローさん」と呼びかける一文で締められています。
第1話のソラの勇姿を見てから、ましろにとってソラは誰が(それが本人でさえ)何と言おうとヒーローなのだと。
このましろの思いが伝わり、ソラはヒーローとしてではなく、友達としてみんなを助けに行く決意を固め、完全復活を遂げるのです。
ソラの挫折から復活の流れは(敵のゲスさ含めて)素晴らしく、ましろの手紙はソラへの特別な思いがよくわかり、これまた名エピソードと言っていいでしょう。
ただ、第3クール以降はこの二人がメインとなるストーリーはあまり展開されなくなりました。ソラの成長イベントが一通り済んでしまったというところもありますが、
もう一つのメインストーリーラインであるエルちゃんの話も多くなり、フォーカスしてる暇がなくなった感じでしょうか。
それでもやはりメインキャラである二人ですから、終盤ではまた完成した絆を見せてくれました。本作の代表的な組み合わせはこの二人以外にないでしょう。
▼ソラ・ハレワタールと夕凪ツバサ
スカイランド出身同士のこの二人。
お互いの呼び方は[ソラさん⇔ツバサくん]。
第8話でソラとツバサが初めて顔を合わせた時はエルちゃんを巡って険悪な仲に……。
とっくにスカイランドに帰れたはずのツバサが居残っている理由も恥ずかしさから言い出せず、ソラの不信感は募りまくり。
ソラがツバサを警戒した理由は自らの油断から来る自戒でもあったのですが、後から見返すとこの頃のソラは極端というか頑固というか、なかなか融通が利かない
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感じです。それからエルちゃんを通じてソラの人となりを垣間見たツバサは居残っている理由を打ち明け、
その理由と夢を追う姿勢に感銘を受けたソラもツバサを信用し「お友達になってください!」と手を差し伸べます。
ましろとの時はソラが受ける立場でしたが、今度はソラの方から「友達になって」と言ったわけですね。
これの前回にソラシド学園のクラスメイト達に対して言っているので初めてではないですが、1対1というならこれが初めて。
誤解とはいえあれだけ非難してしまった手前、受け入れてくれるかわからず緊張しているのか下唇を噛ん
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で手を伸ばすソラちゃんが可愛らしい。
この二人がメインとなったお話はこうして出会った第8話ぐらいなのですが、プリキュアとしての戦闘シーンではスカイとウィングが協力するシーンがよく描かれており印象に残っています。
ウィングは唯一飛行能力を持つ関係上、吹き飛んだり落下したりする仲間を助けたり、とにかくサポートに回って仲間と共にいる場面が多いのですが、それ以外に攻撃を仕掛けるシーンではスカイと連携することが多かったと思います。
スカイ・ウィングどちらも直接攻撃タイプである、ということが大きな理由でしょうか。
相棒たるプリズムは遠隔攻撃タイプですからね。連携はするものの一緒の画面に映る機会はいまいち恵まれていなかったかもしれません。
まぁプリズムとは合体浄化技もありますし、そんなことはないはずなんですけどね。飽くまで印象の話です。
また、ツバサは年少ながら真面目で賢い男の子として描かれていますが、ソラに対しては年相応に感情をぶつけるシーンがありました。
第23話や第42話で、どちらもソラが悩みを一人で抱え込んだことに対して「僕達は仲間なのに!」というような感じで怒っています。(23話の方はソラはその場にいませんでしたが)
こういった仲間への熱い気持ちをぶつけるのがツバサも男の子だな~と思うと同時に、
相手のソラも幼少期からの経験で女の子らしい趣味に疎く、ヒーローに憧れるなど男の子っぽい感覚を持っているので、
ツバサとの組み合わせでこういうシーンを描いたのかな、なんて思ったりしました。
▼ソラ・ハレワタールと聖あげは
お互いの呼び方は[ソラちゃん⇔あげはさん]。
ひろプリチームの5人の中で一番関係が薄かったのがこの二人じゃないでしょうか。
お互いが友達の友達で始まり、あげはのノリの良さや積極性、また騒動へ巻き込まれたこともあっていつの間にか仲間になっていた関係です。
ツバサとのような友達になるイベントも特になく、二人がメインとなる話はなかったと思います。
この二人のエピソードとして強いて上げるなら第6話、学校が始まったましろと離れ離れになり一人きりでモヤモヤした感情を抱いていたソラの気持ちを吐き出させたシーンでしょうか。
あげはが年長者としてアドバイス、サポートをしてあげる最初のシーンでもありますね。
これ以降もちょくちょく絡み自体はあるんですが、どうもこの作品はソラまし&あげツバのコンビが固まってますから、
あげソラやましツバの組み合わせでのエピソードはほとんどないんですよね。
"二人きり"がないというだけで仲間たちはみんな仲良いんですけどね。
▼ソラ・ハレワタールとプリンセス・エル
(未)
(これから書く!)
(まだソラちゃんのことしか書けてないけど他の4人とか敵とかも書く予定)
#3 いろいろ語る
(未)
(舞台とか設定とか主題歌とかいろいろ触れる予定)
#4 総評を語る
(未)
(ひろプリの個人的評価に触れる予定)
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