小説      スーパーマリオ



第十九話   「地上メンバー集結」
 


《 》は口に出していない言葉
“ ”はささやき


ナレさん「みなさん!見てください!!ネオクッパ城に・・・ネオクッパ城に隕石が衝突してますっ!!」
クッパ「ど、どうなっているのだ・・・」
ミラ「まったく気が付かなかったわ・・。・・・いつ隕石が飛来したの!?」
ノコブロス黄「ひええぇ!?ネオクッパ城が墜落しますよぉ~!?」

ズゴゴゴゴゴ・・・・・・

テレサウルス「まさか・・・・ここに落ちてきたりしませんよね?」
キノピオA「いや、大丈夫みたいです。隕石が当たった角度的に考えてここから数十キロ離れた場所に墜落するかと・・・。」
ミラ「いえ、避難しましょ!あの巨大な城がたった数十キロしか離れてない場所に落ちるのよ!?ここにいたら危ないわ!」
ノコブロス赤「わわっ!!クッパ様!クッパ様は我々ノコブロスが運びます!」
クッパ「いや、いらん・・・。我輩は一人で大丈夫だ。お前達4人は他の負傷者を担ぐのだ!今回ばかりは軍団に括らん!キノコ王国民でも負傷者であれば担いで避難させるのだ!」
クッパ軍団有象無象「「「了解しました!!!」」」
ミラ「みんな聞いて!大急ぎでここから避難するわ!!元気な人は負傷者を担いでひたすら逃げて!」

ミラが方々に散らばって救護活動をしていたキノピオ・クッパ軍団に大声で呼びかけた。

クリボーA「ど、どこに逃げればいい!?」
ミラ「決まってるでしょ!あの城が落ちる方角と真逆の方に逃げるの!」
キノピオD「わかりました!行きましょう!」



しかし・・・・・・



ナレさん「・・・あぁっ!?みなさん!ストップです!ストッピング!ストッピングナーウ!!」
ミラ「どうしたの急に!・・・・え?

ざわざわ・・・ ざわざわ・・・・

キノピオA「う・・・うそ?」
ノコブロス黄「ひえぇぇ。なんで・・・?」
テレサウルス「ネオクッパ城が・・・・」
クッパ「・・・・消えただと!?

先刻まで確かに空に存在していたはずのネオクッパ城が跡形も無く消え去っていた。

ミラ「なぜ・・・・どうなってるの?」
キノピオD「ちょっと待ってください・・私達がいる場所・・さっきと変わってないような気が・・・。」
ノコブロス緑「ゲッ!?本当だ!ここって、さっき救護活動してた場所じゃねえか!」
ナレさん「い、いったい・・どうなってるんですかぁ・・・??」
トゲノコB「ク、クッパさまぁ!」
クッパ「む?お前はトゲノコB!お前は確かキノコの狭間に向かったはずでは・・・・」
トゲノコB「それが・・・わからないんです!走っていたら何時の間にかここに戻ってきていて・・・!」
ガボン兵C「よくわからないけど、なにかがとってもおかしいんだな~。」

???「空間が歪んだ。そのせいだ・・・。」

ミラ「誰・・・!?・・・って、あなた!」
ナレさん「丸さん・・・いや、マルキーさん!」
マルキー「んおっ!なんで俺の名前知ってんだよ。確か隠してたはずなのに。」
テレサウルス「確かサーズさんがあの時(15話)に堂々と言ってましたけど。」
マルキー「サァァァァズ・・・・!」
サーズ「いや、わしは悪くないだろ・・・。そんなこと知らんかったしの!というか何故名前を隠すのだ?」
マルキー「てめぇのせいで俺は国の厄介者になってるからだよ!」
サーズ「じゃからあの事はもう忘れろと言っておるのに。」
ミラ「ハイハイハイ!とにかく、なんであなたとサーズさんがここにいるの。」
ナレさん「そうですよ!たしかキノコの狭間に向かったはずですよね!?」
マルキー「言ったろ。空間が歪んでんだ。キノコの狭間にいたやつらもいるぜ。」

ベンジャミン「ぬぁぁぁぁぁんでキノコ城近辺にいるんどぅわぁぁぁぁぁーーーーっ!!?」
ハンマーブロス1「隊長!ご覧ください!あちらにクッパ様がおられます!」
ハンマーブロス2「どうやらご無事のようです!ご報告に参りましょう!」
ベンジャミン「そおぉぉぉりゃぁ良かったぜぇ・・・。うっしお前らぁ!報告よぉーうい!」
クッパ「要らん。お前が出てくるとややこしくなる。黙っているのだ。」
ベンジャミン「ククク、クッパ様!報告要らないってどぅーいぅーことですくゎぁぁ!?」
クッパ「大変なことになったのだ。キノコ王国占領計画は中止だ!わかったな!」
ベンジャミン「りょ、りょーかぃぃぃぃ。」
デリー「停戦・・・ですか。クッパ様が言うのであれば・・・。ですが何故・・?」
クッパ「我輩が封印を解いてしまった恐ろしい化け物のせいで大変なことになってしまったのだ・・・。既にカメックがやられた。」
デリー「な、なんと!?」
ハンマーブロス4「クッパ様!ハンマーブロス小隊はどうすれば良いのでしょう!」
クッパ「とりあえず待機だ!ここにいる誰にも手を出すんじゃないぞ!」

パタパタG「クッパ様ー!」
クッパ「む、お前はネオクッパ城に向かったパタパタだな!無事だったか!」
パタパタG「はい!ですがおかしなことが起きたんですよ・・・。」
料理長「クッパ様、ご無事で何よりでございますじゃ。」
クッパ「玄武!無事であったか!」
料理長「はい。して、パタパタが言うおかしなことでございますが・・・」
クッパ「わかる。気付いたらこの近辺にいたのだろう。」
パタパタG「そ、そうなんです!料理長や残っていたノコノコ達に事を伝えて隠し撮りジュゲムの雲に乗って空から降りてきてたんですが・・・」
ジュゲム「空から降りてくる途中、急に地上にワープしたんです。」
クッパ「うむ・・・。おい、そこのキノコ女・・・、どう思う。」
ミラ「キノコ女って私?失礼しちゃうわね。わからないわよそんなの。」
マルキー「空間の歪みでどういうわけか、このキノコ城近辺に集められた・・・ってところか。」

長老「そのようじゃな、マルキー。そしておぬしには初めて会うな、大魔王クッパ。」
ミラ「長老!あなたもここに・・・!」
クッパ「ほう、貴様がキノコ王国の長老か。我輩の父とも戦ったという8人の魔法使いの一人だとか・・・?」
長老「ほっほっほ。懐かしい話じゃな、サーズ、マルキー。」
サーズ「そうですな。」
マルキー「けっ、なんでも懐かしがるのが年寄りの特徴だな。」
サーズ「何を言うか。同い年だろう?」
クッパ「む、まさか貴様ら3人とも・・・。」
ミラ「はいはいはい!話が進まない!で、長老。何故こうなったか、あなたでもわかりませんか?」
長老「わからぬ・・・。このことに関してはネオクッパ城に居た者の方が詳しいじゃろう?」
クッパ「・・・・恐らくエクスデスの仕業だろうな。」
ノコブロス黄「ひえぇぇ・・・エクスデスって確かクッパ様の回想に出てきた・・・・」
ノコブロス黒「マリオ達がネオクッパ城で戦ってるとかいうアイツ・・・!?」
料理長「うむ・・・クッパ様の後ろに付いていたあの影・・・ですな。」
テレサウルス「待ってください!マリオさん・・・ヨッシー君やルイージさんはどうなったんですか!?」
クッパ「そ、そうだ!マリオ達はエクスデスにやられてしまったのか!?」
マルキー「考えたくないが・・・ネオクッパ城にメテオが突っ込んだってことは・・・そうなんだろうな・・・。」
長老「マリオ達ですら勝てぬとは・・・とんだ化け物じゃな・・・。」

??「これからその化け物がお前らを皆殺しにするのだぞ・・・。」

マルキー「!!」
長老「おぬしは・・!?」
ナレさん「黒い影・・・!?全身に鎧を纏った黒い影です・・・!!」
クッパ「エクスデス・・・!!」
エクスデス「ファファファ!!マリオ達はネオクッパ城と共に無の彼方に消え去った・・・!」
テレサウルス「そ、そんな・・・!」
ミラ「私達をここに集めたのはアンタの仕業ね・・・!何が目的なのよ!」
エクスデス「無論、この世界を我が物にするためだ。我が支配する無の空間に・・・な。」
長老「無の空間じゃと・・・?一体どういうことじゃ!」
エクスデス「ファファファ!がわからぬか?・・・・ならば、その身で味わうがよい!無の力を!」

ズオオオオッ
得体の知れない真っ黒の空間が長老の周りに突如として現れた

長老「なっ・・・!?皆の者!わしから離れるのじゃ!」
ミラ「長老!私の手を・・・っ!!」
ガシッ
マルキー「馬鹿ッ!長老から離れろ!」
ミラ「長老を見捨てるの!?そんなこと・・・できないわよ!!」
長老「ミラよ・・!わしの手を離すのだ・・・!」
エクスデス「ファファファ・・・!もう遅い!」
ミラ「・・・っ!?キャーーー!!」
マルキー「ミラーーーッ!!!」

真っ黒の空間が長老とミラを飲み込んでいき、そして静寂が訪れた。

エクスデス「ファファ・・・。フゥ。やはり実態の無い状態で無の力を使うのは無茶だったな。」
サーズ「長老とミラさんが・・・消えた・・・!?」
テレサウルス「あわわわ・・・・!!」
ノコブロス黄「ひええぇぇ!!」
マルキー「畜生!ミラと長老をどこにやった!!」
エクスデス「ファファファ・・・さあな?」
サーズ「マルキー。やるしかないようだ・・・!」
マルキー「戦えない奴らは早急に避難しろ!こいつは俺たちが倒す!!」
エクスデス「ファファファ・・・どうせこの近辺からは逃げられん・・・。」
クッパ「ぐぅ・・・戦わなければならないのか・・・!」
エクスデス「貴様が私と戦う?馬鹿なことを言うな・・・。」
クッパ「馬鹿なことだと!貴様に勝てんことはわかっている・・!だが黙って殺されたら我輩を庇って死んだカメックに申し訳ないのだ!!」
エクスデス「ファファファ!そういうことではない・・・。」

幽体のエクスデスがクッパに近づいていった。

クッパ「・・・まさか!!」
エクスデス「ファファファ!!そのまさかだ!貴様はもう一度、我が器となるのだ!」
マルキー「チィ・・!!サンダ
トゲノコB「や、やめてください!今攻撃したらクッパ様にも当たってしまいます!!」
マルキー「んなこと言ってる場合か!ヤツはクッパの体を借りて戦うつもりだ!!」
ノコブロス赤「えぇ!?」
クッパ「ぐぁああぁあ!や、やめろ・・・!!」
エクスデス「無駄だ・・・。無駄だ!」
クッパ「全クッパ軍団に告ぐ・・・!我輩の体が乗っ取られても・・・攻撃を躊躇するな・・!!わかっ・・・た・・な・・!!」
ベンジャミン「ク、クッパぁぁぁ様ぁぁあ!!!」

EXクッパ「グ・・・グファファ・・・!!これで貴様らもオシマイだ・・・!!」
料理長「くっ・・・他人の体を使って戦うとは・・・外道が・・!!」
マルキー「くそっ!行くぞ!レインソード!!」
EXクッパ「フン、雷のエネルギーを剣の形状にして沢山降らせる技か・・・。こんなものは・・・」
レインソードがEXクッパに降り注いだ・・・が、EXクッパは殻に篭って攻撃を受け流していた。
マルキー「これで終わりじゃねえぞ!ファイガ!!」
EXクッパ「ぐっ・・中々やるではないか・・。」
トゲノコB「やめろ!クッパ様に攻撃するな!!」
マルキー「まだ言ってやがるのか!?あいつはもうクッパじゃねえんだ!エクスデスなんだよ!!」
サーズ「その通りだ・・・。クッパ本人も言っておっただろう。攻撃を躊躇するなと。」
ノコブロス黒「出来るか!あれはどう見たってクッパ様じゃないか・・!たとえ中身が違うとしても・・・!!」
ノコノコF「そ、そうだ!クッパ様を攻撃なんてできないっ・・!!」
EXクッパ「グファファファ!!クッパも随分部下に慕われているな・・。」
サーズ「ええい!ポイズン!!」
EXクッパ「効かぬわ!!」
マルキー「ちぃ!クッパ軍団が攻撃に参加しないとなると・・、ヤツと戦えるのは俺達だけになるのか・・・!」
サーズ「そのようだの・・・。キノコの狭間の連中はハンマーブロス小隊との交戦で消耗してしまったしのお・・!」
EXクッパ「そんなものか・・つまらんな。早々に決着をつけてやろう・・・。」

その時、EXクッパの背後から氷の粒が数発飛んできた!

EXクッパ「んぐっ!?誰だ・・・!」
パラレラー「ふふん、この偽者が。私はパラレラー。クッパ様の忠実なりゅぶky・・・チクショウ、噛んだ!」
ベンジャミン「パ、パァーラァーレェーラァァァァ様じゃぁあねぇぇぇぇかぁぁぁ!!!」
パラレラー「ベンジャミンか。相変わらずうるさいなお前。」
デリー「パラレラー様!おられたのですか!」
パラレラー「うむ。あそこにいるキノコのチビとジーさんにやられたんだが、気がついたらキノコ城近辺に居たのだ。」
トゲノコB「パラレラー様!あいつはクッパ様の偽者ですが・・・本物でもあるんです!攻撃はお止めください!」
パラレラー「知っている!知っているからこそ攻撃したのだ!貴様らこそ何故攻撃しない!!」
ノコブロス緑「何故って・・・クッパ様に攻撃なんて・・・」
パラレラー「馬鹿かっ!クッパ様が言ったこと・・・遠くからだが私は聞いていたぞ!攻撃を躊躇するな・・・と。」
デリー「し、しかし・・・」
パラレラー「しかしではない!クッパ様の命令は我らクッパ軍団にとって何だ!」
ガボン兵C「クッパ軍団にとって・・・絶対なんだな~!」
ベンジャミン「絶対・・・か・・・。」
ハンマーブロス1「隊長!ここは・・・」
ベンジャミン「おぉぉぉっし!!おぉーまえらぁあぁ!!エクスデスを攻撃すんっぞぉぉ!!」
ハンマーブロス小隊「「「「「ラジャー!!!」」」」」
トゲノコB「ハ、ハンマーブロス小隊・・・!」
ノコブロス黄「うぅ、わ、我らも戦おう!!」
ノコブロス赤「あ、ああ!行くぞグリーン!ブラック!イエロー!」
ノコブロス黒「我らノコブロスのチームワークを見せ付けてやる!」
パラレラー「その意気だ!行くぞエクスデス!!」

マルキー「やるじゃねえか、パラレラーの野郎。」
サーズ「うむ・・・。ヤツは幹部としてはそうとう優秀なのだろう・・。部下達を見事にまとめおったわ。」
テレサウルス「マルキーさん・・・僕達は・・・」
マルキー「お前は戦いに参加しなくていい。ナレーターと一緒に避難してな。」
ナレさん「マルキーさん・・・しかし私はナレーター・・。」
サーズ「そういうがの・・・お前さん最近それらしい仕事はしておらんだろ?避難しとれ。」
ナレさん「うぇっ・・嫌なところ突きますねぇ・・・。でもわかりました・・!がんばってください・・・!」
テレサウルス「マリオさん達の仇を討って下さい・・!」
マルキー「おぉ・・・任せな。」
マルキー(だが・・アイツを倒せるほどの実力が俺達に無いことは明白だ・・・。どうすればいい・・・。)
サーズ「キノコ王国代表として、もう一度戦う時だ。のう、マルキー。」
マルキー「代表か・・・負けられねえな・・・。」

EXクッパ「雑魚共が・・・消えろ・・!!!」


もうちょっとだけつづく・・