キノピオA「みんなっ!クッパが目を覚ましたぞー!!」
クッパの様子を看ていたキノピオがみんなに聞こえるよう、叫んだ。
ミラ「行きましょう!」
ノコブロス「「「「クッパ様ーー!!!」」」」
テレサウルス「見に行きたいけど、まだ救出作業が終わってないんだよね~・・。」
キノピオE「見に行っていいですよ。その間、救出作業は我々がしますから。」
テレサウルス「ええっ?でも・・・」
キノピオE「いくら存在感薄くてもレギュラーキャラじゃないですか。行くべきでしょう?」
テレサウルス「さりげなく酷いこと言われたけど・・・、ありがとう!行ってきます!」
ナレさん「という訳で私も行きます!」
クッパ軍有象無象「「「大丈夫ですかクッパ様!!!」」」
クッパ「なんだなんだ・・?大勢集まってきおって・・。」
ミラ「なんだは無いでしょう?アンタ空から落ちてきたのよ。」
クッパ「・・・はっ!!ここはどこだ!?」
ノコブロス赤「ここはキノコ城近辺でございます!」
ノコブロス緑「お身体の方はもう大丈夫なんですか!?」
クッパ「ああ、大丈夫だ。・・・どうやら無事、脱出できたようだな。」
ミラ「何があったの?事情を聞かせて。何で空から落ちてきたのか、キノピコちゃんを連れてたか。」
クッパ「キノピコ?む、あいつはどこだ・・。」
ミラ「向こうで寝てるわ。怪我は無かった。」
クッパ「わかった・・。事情(わけ)を話そう。が、その前に言っておかなければならないことがある。」
ナレさん「なんです?」
クッパ「キノコ王国占領は中止だ・・!まだ争ってる地域があったら早急に伝令を飛ばしてくれ・・!それと、ネオクッパ城に残っている部下達にも伝えてくれ・・!」
テレサウルス「停戦ですねっ!?やった!!」
ミラ「でも素直に喜んでいいやら・・。なにかあったみたいだし・・。」
ノコブロス黄「中止ですか・・。了解であります!たしか、キノコの挟間とかいう場所でまだ戦ってるらしいですが・・・」
トゲノコB「では、キノコの挟間には私が行ってまいります!」
パタパタG「ネオクッパ城にはわたしが行きます!なんたって飛べますからね!」
クッパ「・・頼んだぞ。では、話を始めよう。実は上でこんなやり取りがあった・・・。」
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(~16話・最後の展開から~)
EXクッパ「引っかかったな・・!馬鹿め!」
マリオ「!?」
EXクッパは宙に浮いて動きを止めていたのだ。
ワリオ「浮いてやがる・・!?」
ヨッシー「まずいです!空中で攻撃を仕掛けられたら・・!!」
EXクッパ「グファファ・・!!4人一緒に氷漬けだ・・!ブリザガブレスッ!!」
空中で身動きが取れない4人に極寒の吐息が襲いかかった・・!!
マリオ「・・・・・・・・・・・・・・・??」
ルイージ「・・・凍って・・・無い?」
難なく着地する4人。
ワリオ「おかしいな。確かに冷気が襲ってきたが・・。」
マリオ「ああ。実感があった。・・が、凍ってない。」
EXクッパ「ガ・・・!?」
ヨッシー「見てください!EXクッパの様子がおかしいですよ!?」
ルイージ「空中でブレスを吐く格好のまま止まってるな・・。いったい何が・・??」
??「クリスタルのパワーだ・・・。」
ワリオ「だ、誰だ!?」
マリオ「お前、カメックじゃないか!」
ルイージ「ところでクリスタルのパワーってなんだ?」
カメック「話は後だ!エクスデスとやら!クッパ様の体を返すのだっ!!!」
カメックの魔法がEXクッパを包み、クッパとエクスデスを分離した。
床に落ちるクッパと、幽体のまま宙に残るエクスデス。
マリオ「あっ!」
エクスデス「くそ・・!!よくも・・よくもやってくれたな・・!!」
カメック「聞けエクスデスッ!お前が飛ばした異世界で出会った男にこんな話を聞いたのだ!」
(~カメックの回想~)
男「悪いな。てっきりモンスターかと・・。」
カメック「冗談じゃない!いきなり斬りかかってくる奴がいるかー!」
男「いや、だから謝ってるじゃないか。なあ、ボコ。」
ボコ「クエーッ」
カメック「な、なんだこのヒヨコは・・。」
男「ヒヨコじゃない、ボコだ。俺たちは一緒に世界中を旅してるのさ。」
カメック「もういいや・・。とりあえず、ここはいったいどこなんですか・・?」
男「道に迷ったのかい?そうだな、今は地図のこの辺だ。近くにバル城が・・」
カメック「待って!なにこの地図!?初めて見るんだけど!?」
男「あら・・?まさか異世界から来た旅人さん?」
カメック「実は・・・これこれしかじか・・・というわけなのだ。」
男「なるほど・・・かくかくうまうま・・・という訳か。」
カメック「そう!」
男「待て・・? エクスデスとかいう奴にワープ魔法をかけられた だって!?」
カメック「はあ・・。そうだけど・・。まさか知り合いじゃなかろーな・・?」
男《あいつは無に飲み込まれて消えたはず・・・、なぜ異世界に・・?》
カメック「おーい・・、聞いてるー・・?」
男「ああ、すまんな。そいつは数年前、この世界で大騒ぎを起こした大悪人・・・なんて言葉じゃ済まされないぐらい悪い奴だ。」
カメック「やはりか・・・。声を聞いただけでゾッとするような奴だった・・。」
男「そのクッパって奴が復活させちまったんなら、また封印すればいいことだ。」
カメック「そうか!封印されてたということは、また封印することも可能ということか!」
男「その通り。・・・だが、それにはクリスタルが必要だ。」
カメック「クリスタルだって?」
男「火、風、水、土の4つのクリスタルだ。この力を借りれば封印することが可能というわけだ。」
カメック「待て、そんなのどこにあるかわかったもんじゃない!それに私のいた世界にあるかどうか・・・。」
男「どの世界にもクリスタルは存在するんだ。存在を知ってて力を生活に利用してる世界もあれば、まったく存在が知られてない世界もある。」
カメック「そ、そうなのか・・?」
男「このクリスタルの欠片を一つやるよ。おそらく、クリスタルの共鳴で場所を把握できるはずだ。」
カメック「しかし、どうやって元の世界に戻ればいいのか・・。」
男「デジョンで飛ばされたんだろう?ならもう一度デジョンで飛べばいい。」
カメック「そんなうまく行くのか・・?」
男「まぁまぁ。やってみるしかないぜ。とりあえず時空魔法を使える知り合いがいるから、近くのバル城へ行こう。」
カメック「無事、この世界に戻ってくることができた私は早急にクリスタルを探し始めた。」
ルイージ「時間的に無理っぽくない?」
カメック「そう思うだろう?だが、クリスタルはすぐに見つかった。」
ワリオ「ご都合主義もいいところだな。」
カメック「男から貰ったクリスタルの欠片が突如光はじめ、4つのクリスタルの場所へ導いてくれたのだ。」
マリオ「それで・・どうやってクリスタルのパワーを?」
カメック「クリスタルの化身と会ったんだ・・!化身はエクスデスをこの世界から追い出したがっていた!」
ワリオ「追い出したらまた別の世界で暴れるだけじゃねえか。」
マリオ「そうだな。例え見ず知らずの世界へ行ったとしても、そんなことしちゃダメだ。」
カメック「そうだ。だから私はクリスタルの化身に封印するよう頼んだ。そうしてパワーを与えてもらったのだ!」
ヨッシー「クリスタルは 封印する で納得したんですか?」
カメック「しぶしぶ・・・だったが、時は一刻争うことだったんでな。」
エクスデス「封印されてたまるかーーーっ!!!!」
もう一度クッパにとり憑こうとするエクスデスだったが、カメックの魔法で遮られた。
エクスデス「この・・カメェェェッー!」
ワリオ「おいおい、カメックが活躍してるじゃねえか・・!」
ルイージ「主役は俺なのに!」
マリオ「俺だっ!(汗」
ヨッシーは床に倒れているクッパに駆け寄っていた。
ヨッシー「クッパ!大丈夫ですか?」
クッパ「ぐむ・・、貴様はヨッシー!」
ヨッシー「またエクスデスにとり憑かれると厄介なんで、はやく逃げてください!」
クッパ「そうだったな・・。あのエクスデスめ・・!」
エクスデス「クリスタルなぞ怖くはないっ!!死ね!!」
カメック「ぐ・・あっ・・!!」
マリオ「カメック!!」
エクスデス「フ・・ファファファ・・!!もういい、実体が無くとも貴様らを消し去るに余りあるパワーがあるのだ・・!消えてしまえっ!」
言い終わるや否や、エクスデスは強大な呪文を唱え始めた!
カメック「クッパ様!ここは私に任せて逃げてください!負傷してる体で奴の攻撃を喰らったらいくらタフネスなクッパ様でも・・」
クッパ「みなまで言うなカメック!わかっている。今のワガハイではエクスデスに歯が立たないだろうからな・・。」
エクスデス「ファファファ・・誰一人として・・・、逃がすものかっ!!!」