小説      スーパーマリオ



第十三話   「死の宣告」
 

この第十三話は知り合いに与えてもらったZセイバーシュークリーム麺の達人という3単語を
必ず使わなくてはならないという「縛り」をつけて書いています。
初めて聞いた時は正直不可能かと思える単語もありましたが、人間本気になれば何とかなるようです。


《 》は口に出していない言葉
“ ”はささやき
:あらすじ:
アルテマウェポンに辛くも勝利したマリオ。
その時、ルイージ達とアポカリョープスの戦いの火蓋が切って落とされた。


ルイージ「いくぞ!」
コンソメ「おう!」
アポカリョープス「まずは・・これだっ!」
マイティガード
アポカリョープスに2層のバリアが出現し、さらに宙に浮き上がった。
ルイージ「なっ・・、ひとつの魔法で複数の効果があるのか!?」
アポカリョープス「クックック・・、マイティガードが最強の防御系呪文と言われる所以はそこにあるのだ・・。」
2層のバリアは色が違った。違う種類のバリアなのだ。
コンソメ「バリアがどうした!そんなもんぶち抜いてやる!」
コンソメがパンチを打ち込むもバリアは壊れない。
アポカリョープス「クックック・・、片腕でこのバリアが破れるとでも?」
みんな忘れているだろうけど、コンソメはロイαに左腕を飛ばされ、片腕がない状況にある。
ルイージ「コンソメの片腕分は俺がカバーする!」
サンダーストライク!!!
ルイージの手から放たれる電撃がアポカリョープスにヒット!
・・・しかし、アポカリョープスはケロッとしている。
アポカリョープス「クックック・・、届いてない。届いてないんだよねぇ・・。」
ルイージのサンダーストライクは2層目のバリアで弾かれていた。
アポカリョープス「物理攻撃を弾く1層目のバリア、魔法攻撃を弾く2層目のバリア、これが最強の防御!マイティガード!!」

ルイージ「どうすりゃいいんだ・・!!」
コンソメ「ルイージ、いくらバリアでも限界があるはずだ・・!衝撃をあたえつづければ、いずれバリアも破れるはずだぜ・・!」
ルイージ「コンソメ・・。よし!いくぞ!!」
アポカリョープス「甘い。私はまだ呪文を2つしか唱えてないんだがね?」
エアロ!
ルイージ達に強力な風が吹き付ける!
コンソメ「これしきの風ッ!なんでもねー!!!」
アポカリョープス「もっと強力なのがお望みかね?」
エアロラ!
さらに強力な風がルイージ達を襲う!
ルイージ「ぐっ・・くっ・・!!」
アポカリョープス「まだ耐えるか・・、ならば・・!!」
エアロガ!!
今までのを遥かに上回る風圧にルイージ達は吹き飛ばされてしまった!

壁に激突する2人・・。この攻撃でコンソメはかなり参っていた。
コンソメ《あの攻撃をされたら・・・、近づけやしねぇ・・!!》
アポカリョープス「クックック・・ハッハッハッハ!!!・・失礼。思わず高笑いしてしまったよ・・、クックック・・。」
ルイージ「何がおかしいっ・・!!」
アポカリョープス「君達が・・弱すぎてね・・クックック・・。」
コンソメ「言わせておけば・・!」
アポカリョープス「クックック・・、レベル2オールド!」
アポカリョープスが呪文を唱えるも、何も起こらない。
ルイージ「スカ・・か?」
アポカリョープス「よく外れるねぇ・・、次だ、レベル4グラビガ!」
しかし、また何も起こらない。
ルイージ「チャンスだ、コンソメ。行くぞっ!!」
アポカリョープスに向かって走る2人。アポカリョープスは慌てて体制を整える。
アポカリョープス「ちぃっ・・!レベル3フレア!!」
今度も何も起こらず、コンソメのタックルを食らうアポカリョープス。
アポカリョープス「タックルごときでバリアは・・」
しかし、当たった瞬間コンソメが爆発したのだ!
コンソメ「これは・・!!」
ルイージ「ボンバーボディだ。お前が気づかない内にかけておいた。」
コンソメ「気が利くじゃねえか、ルイージ!」
そして、今の爆発で物理攻撃を弾く1層目のバリアが破壊された!
アポカリョープス「く、くぅ・・。今の技・・覚えたぞ・・!!」


マリオがアルテマウェポンに勝った直後・・

??「クッパ、B−4のモニターを映すよう指示するんだ・・。」
クッパ「・・B−4?何があるというのだ。」
??「ファファファ・・、見ればわかる。」
クッパ「・・わかった。ノコノコ2、モニターを隠し撮りジュゲムB−4の画面に切り替えてくれ。」
ノコノコ2「は、はいっ!」
クッパの部屋の大型モニターが切り替わる。
そこに映ったのは真っ白い部屋。
ルイージ達とアポカリョープスが戦っている部屋だった。
??「ファファファ・・、やっているな。」
クッパ「ま、また見慣れぬ奴が・・、この赤黒い奴もお前が・・」
??「その通りだ・・。しかしバッドタイミングだったな。アポカリョープスめ、技を喰らってるではないか・・。」


ルイージ「覚えた・・だと?」
アポカリョープス「クックック・・、お返しだ・・!」
そう言うとアポカリョープスはコンソメに跳びついた。
コンソメ「ぐおっ・・!!?」
当たった瞬間、コンソメは爆発に巻き込まれた!
ルイージ「まさか・・!こいつもボンバーボディを・・!!」
地面に倒れるコンソメ。
コンソメ「ぐっ・・がはっ・・!」
アポカリョープス「私にはバリアがあったが、君にはそれがない・・、つまり君の方が大きいダメージを負っているんだよ・・、クックック。」
ルイージ「そのバリアも壊れたじゃねーかっ!2層目のバリアも破壊してやるぜ!」
手にパワーを集中させるルイージ。
ルイージ「サンダーストライクッ!!」
アポカリョープス「クックック・・、では、おもしろいものを見せてやろう・・。」
サンダーストライク!
なんとアポカリョープスもサンダーストライクを放った!
2つのサンダーストライクはぶつかり合い相殺してしまった。
ルイージ「ば・・馬鹿な!?サンダーストライクまで・・!!」
アポカリョープス「驚いたかね・・?私は一度喰らった技を覚えることができる・・。私の一番の得意技だ・・。クックック・・。」
コンソメ「そうか・・っ!それで・・ボンバーボディも・・!!」
よろめきながらも、立ち上がるコンソメ。
アポカリョープス「覚える・・というのは少し語弊があるかね?学ぶんだよ。格好良くいえばラーニングさ・・。」
ルイージ「ってことは・・俺たちの技全て、あいつも使えるような物か・・!?」
コンソメ「待て、さっきの攻撃で1層目のバリアが壊れただろ・・?ってことは今、物理攻撃は奴にそのまま通じる!」
ルイージ「そうか・・!よし、行くぜ!」
アポカリョープスに向かって走る2人。
アポカリョープス「クックック、君達も・・学んだらどうなんだ?」
エアロガ!!
コンソメ「ぐあっ!」
壁にぶち当たるコンソメ。
しかし、次の瞬間アポカリョープスの背中に電撃がはしった!
アポカリョープス「ぐああああっ!?」
後ろにはルイージがいた。
ルイージはアポカリョープスがエアロガを放つ瞬間、得意のジャンプ力で飛び上がりエアロガの風圧を避けたのだ。
それに気づかないアポカリョープスはあっさり後ろを取られ、攻撃を喰らうのだった。
ルイージ「魔法を弾くバリアは物理攻撃は弾かない・・!ってことは魔法バリアの内側に手を入れてそっから魔法攻撃すればいいのさ!」
アポカリョープス「不覚・・!このアポカリョープス一生の不覚ッ!!私は驕っていたようだな・・!もうこのような失敗はおかさん!!」
コンソメ「俺を忘れんなよぉーっ!!」
ルイージに気をとられていたアポカリョープスの後ろからコンソメが飛び掛る!
フラッシュ
真っ白い部屋全体がまばゆい光に包まれた。
コンソメ「うわっ!目が・・見えねぇ・・!!」
ルイージ「すごい光だっ・・!まともに見たら失明しそうだ・・!」


クッパ「うわっ!!眩しい!!!」
ノコノコ2「大丈夫ですかクッパ様!!」
??「あの馬鹿ッ・・!眩しいではないか・・!」
ノコノコ1「目がぁ・・目がぁあぁぁあーー!!!」


アポカリョープス「これで・・・終わりだ・・・!!!!」
デスクロー!!
ルイージを謎の螺旋が包み込み、ルイージの体力を奪っていく・・!
ルイージ「う、うわああぁぁああぁあああぁあぁぁあ!!!!!!」
アポカリョープス「体が痺れるだろう・・、クックック、君は後だ。こっちのキノコを先に甚振ってやろう・・」
コンソメ「ル、ルイージ!くそっ、まだ目が・・!!」
アポカリョープス「おっと、その前に・・。この緑色の奴の魔力を奪っておくか・・、クックック。」
アポカリョープスの手にはいつの間にか、ハンマーが握られている。
マジックハンマー!
体が麻痺しているので、まともにハンマーで叩かれるルイージ。
ポコンッ!
ルイージ「な、なんだ・・!?力が・・抜けていく・・。」
アポカリョープス「クックック・・、魔力が抜けていくのを感じるだろう・・!ここでこいつの魔力をカラにしてやりたい所だが・・・」
コンソメ「そうは・・させるかっ!!」
アポカリョープス「やはり、目が見えるようになったか・・。」
コンソメのいる方に向くアポカリョープス。
死の宣告!
コンソメ「うっ・・・!!?」
アポカリョープス「クックック・・、残り30秒、死のカウントダウン開始だ・・!」
ルイージ「死の・・カウントダウン・・だと・・!?」
コンソメ「俺の命は・・あと30秒しかねーってのか・・!?」
ガクンと崩れるコンソメ。
アポカリョープス「違うね・・、あと25秒だ・・、クックック・・・!!」
ルイージ「コンソメ!惑わされるな!奴の戯言だっ・・!」
コンソメ「いや・・、ルイージ・・!俺にはわかるっ・・!死にどんどん近づいていくのが・・わかるんだよぉ・・!!」

アポカリョープス「クックック・・、慌てふためく姿・・たまらないねぇ・・!!」
ルイージ「俺が・・動けたら・・!!」
コンソメ「・・・・・・ッ!!」
アポカリョープス「あと20秒だ・・!クックック・・。」
その時、コンソメの表情が変わった・・。
そしてゆっくりと立ち上がり、アポカリョープスを睨みつけた。
アポカリョープス「クックック・・、最後の悪足掻きかね?」
ルイージ《違う・・!あれは何かを決心した漢の目だ・・!!》

コンソメ「うおおおおおおおおおっ!!!!!!!」
アポカリョープスに掴み掛かるコンソメ。
アポカリョープス「何をするかと思えば!片腕で私を掴めるとでも思ったか!」
振り払おうと手を持ち上げるアポカリョープス。
コンソメ「手は1本でも・・、足は2本あるっ!!」
コンソメは両足も使ってアポカリョープスにしがみついた!
アポカリョープス「くあっ・・!?」《馬鹿な・・、こいつ!こんなパワーが・・!?》
コンソメ「死ぬまで離さねぇぞ!!!」
アポカリョープス「お前はあと12秒で確実に死ぬんだよ!!魔法で吹き飛ばしてやる・・!!エアロg・・」
その瞬間!アポカリョープスを謎の螺旋が包み込んだ!
アポカリョープス「ぐああああああっ!!?」
コンソメ「!?」
ルイージ「・・・動いたぜ・・、体・・!」
アポカリョープス「馬鹿な!?今のは・・デス・・・クロー・・!?」
ルイージ「どうやら俺も出来たみたいだぜ・・?ラーニングってやつがよ・・!!」
コンソメ「ルイージ!!」
コンソメの顔をみるルイージ。
コンソメ「・・・・ありがとよ。
そう言った直後、コンソメの体が光りだした・・!!
ルイージ「コンソメ!お前・・まさか!!!」
アポカリョープス「な・・何をする・・つもり・・だ・・!?」
コンソメ「どうせ死ぬなら・・・てめぇも道連れだぁぁぁぁッ!!!!」
1秒と経たぬうちに、真っ白い部屋が真っ白い光に包み込まれた・・。

コンソメは自爆したのだ。

恐ろしい爆風がルイージをも襲った!
ルイージ「コンソメェェェェーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
吹き飛ばされ、壁にぶち当たるルイージ。
離れていたルイージでさえ、ただではすまなかったのだ。
零距離で喰らったアポカリョープスは・・・。
少し経つと、爆発でおこった煙も晴れ、部屋全体が見渡せるようになった。
部屋には・・・ルイージ1人だった・・・。
ルイージ「コンソメ・・。本当に・・死んじまった・・のか・・。」
ルイージはその場で膝をつき、音も立てずに泣いた。
それからすぐ、キィィィと音を立てながら、部屋の扉が開いた・・・。


アルテマウェポンとの闘いのあと、マリオはネオクッパ城内を走り回っていた。
マリオ「カーッ!!どこがどこだかまったくわかんねーっ!!」
ワリオ同様、マリオも迷っていたのだった。
マリオ「んなっ!またこの十字路か!」
・・・どうやら同じ所をぐるぐる回っているようである。
マリオ「んんっ・・!?あの黄色い帽子、横長体型・・。ワリオか!?」
十字路をぐるりと見渡すと、そこにはワリオの後姿があった。
ワリオ「げっ!マリオじゃねえか!!」
マリオ「なんでお前がここにいんだよ・・。まぁいいや。お前地図とか持ってないか?」
ワリオ「なに・・?ギャハハハハ!!てめーも道に迷ってんのかー!!」
マリオ「てめーもって・・おまえも迷ってんのかよ!」
ワリオ「・・待て!こっちから食べ物の匂いがするぜ・・。」
マリオ「何・・?・・ふ~ん、確かに・・。」
ワリオ「ちょうどいい。腹が減ってたんだぜ。いただくとするか!」
マリオ「俺も行くぞ。俺も腹が減ってきたんだ。」
ワリオ「珍しくお前と意見があったな・・!」

匂いのする方向にしばらく歩くと・・・。
−カメカメキッチン−
マリオ「かめかめきっちん~?」
ワリオ「間違いない。ここがクッパ城の厨房だ。」
扉を開けて入る2人。
そこには数人のノコノコがいた。
ノコノコA「げっ!マリオじゃん!!」
ノコノコB「なんでこんな所にぃ!?」
ワリオ「おい、おめえら!俺には反応しねーのかよ!」
ノコノコA「・・・・あ、ワリオだ。」
ノコノコB「・・・本当だ、ワリオだ。」
ノコノコC「ワリオだね。」
ノコノコD「ワリオじゃん。」
ノコノコE「ワリオか。」
ノコノコF「ワリオ?」
マリオ「良かったな、俺より反応が多いぞ。」
ワリオ「どうでもいい反応ばっかじゃねーか!!」
マリオ「とりあえずメシ食わせてくれねーか?」
ノコノコD「敵に食わせるメシなど無い!・・・・と言いたい所なのだが・・。」
マリオ「?」
ノコノコD「ノコノコAの話だと・・。」
ノコノコA「ああ、マリオに勝って欲しい気もするんだ・・。」
ワリオ「どういう事だ?お前ら、クッパの手下のくせに・・。」
ノコノコA「クッパ様の後ろに見える影・・、あんたも見ただろワリオ。」
ワリオ「・・・・あ、あいつ、か・・(汗」
ノコノコA「俺は見たんだ・・。あんたが逃げたあと、カメック様があいつに消されたんだ・・!」
ワリオ「け、消され・・たぁー!?」
マリオ「ちょっと待て、ワリオ。お前、逃げたって何のことだ?」
ワリオ「ほっとけ!」
ノコノコA「クッパ様はあの影の言うままに従ってる・・!俺らが従うのはクッパ様だけであって、クッパ様を従えてる奴に従うつもりは無いし・・。」
マリオ「ふむふむ・・。」
ノコノコA「いずれあの影は我らクッパ軍団に危害を加えるに違いない・・!カメック様がその例だ!」
マリオ「わかった。そいつが今回の黒幕って事だな?」
ノコノコA「お、恐らく・・。」
マリオ「って事はピーチ姫の記憶を奪うなんていうセコイ事をやったのもその黒幕の命令か・・。」
ノコノコA《それはクッパ様が自分で考えたことだけど、黙っておこう・・・。》
ワリオ「マリオ、お前はその黒幕の正体を知ったら、きっと逃げ出すぜ・・。」
マリオ「逃げ出す・・ってお前は正体知って逃げ出したのか?」
ワリオ「うっ・・・、墓穴掘っちまった・・。(汗」
マリオ「しかし・・、ワリオが逃げ出すくらいの黒幕か・・。」
ワリオ「・・待てよ?この会話、あいつに聞かれてんじゃねえか・・?」
ノコノコA「えっ!?」
ワリオ「クッパの部屋に大型モニターあったよな・・、もしかしたらあれで監視を・・」
??「安心してください、ここは見張られてません。」
ノコノコA「だ、だれ?」
物陰からカメラをもったジュゲムが現れた。
ジュゲム「私はこのカメカメキッチンに配属された隠し撮りジュゲムです。」
ワリオ「なるほど、色んな所でジュゲムに見張らせてモニターに映してたのか。」
ジュゲム「はい。さきほど、カメラの電源は切っておきましたから・・。もし、モニターでこの部屋を見ようとしても映りません。」
マリオ「ふぅ、よかったな・・。」
ノコノコA「ありがとう、ジュゲム。」
ジュゲム「いえいえ。私もあの影が怖いのです。できればあの影を倒していただきたい。」
ノコノコA「マリオ。どっちにしろピーチ姫の記憶を取り返したかったら・・、その黒幕と戦うしかないぞ!」
マリオ「なんか軽く脅迫めいた言い方してんなー。」
ノコノコA「そ、その代わり!メシ!メシを出そう!いいよな、みんな!」
ノコノコB「あ、ああ。」
ノコノコC「しかし、敵に塩を送るのは・・」
ノコノコD「確かに・・そうだよな・・。」
ノコノコE「マリオは敵・・、今はそんなプライド捨てるべきじゃないか?」
ノコノコF「Eの言い分もわかるが・・」

??「しっかりせんかお前らーーッ!!」
マリオ「誰だ??」
厨房の奥から一人のノコノコが出てきた。
ノコノコA~F「料理長!」
料理長「わしも事情は知っておる!ここは間を取ろうではないかっ!」
マリオ「あいだ?」
料理長「うむ!このクッパ城カメカメキッチン料理長玄武と料理勝負じゃ!」
ワリオ「無駄に名前がカッコいいな・・」
マリオ「ちょっと待て!料理勝負だと!?」
料理長「そうじゃ!」
マリオ「お前のほうが有利じゃねーか!」
料理長「その代わり!わしに勝ったら、普段クッパ様にしか出さない、最高級の料理をだしてやろう!」
ワリオ「最高級だと!?マリオ、絶対に勝てよ!!」
マリオ「待て、ワリオ!てめーもやれよ!!」
料理長「最高級の料理を出すのはわしに勝ったものだけじゃ。」
ワリオ「じゃ、じゃあ俺もやるぜ!」
料理長「うむ、その場合どちらか一人が勝てば、2人に料理を出そう。」
マリオ「勝率アップだな・・!で、なんの料理だ!」
料理長「そうじゃな、ここは公平にノコノコFに決めてもらおうかの。」
ノコノコF「わかりました。それじゃあお題は・・麺類!!!」
マリオ「麺類か・・!」
ワリオ「やってやるぜ・・!」
ノコノコF《へへへっ・・、料理長は麺の達人と呼ばれるぐらい麺料理が得意なんだ・・!残念だが、負けてもらうぜ・・!》

料理長「わしは自分の料理具でやらせてもらうが・・、異存はないな?」
マリオ「無いぜ。」
マリオが答えると、料理長はどこからか多くの料理具をとりだした。
料理長「ふっふっふ、これがわしの愛用する包丁・・。」
ワリオ「おい、なんか包丁に傷が付いてるぞ?Nの字型に。」
料理長「ばかもん!これはNの字型じゃなくてZの字型じゃ!」
ワリオ「見る角度の違いじゃねえか・・。」
料理長「このZの字型の傷が格好良くての・・。ZにちなんでZセイバーとも名づけてしまった・・。」
マリオ「なにがセイバーだよ・・」
料理長「ちなみにこのZの字型の傷は、その昔、わしが包丁を武器にして戦ったときに付いたものじゃ。」
ワリオ「きたねぇ包丁だな、オイ・・。」
料理長「そしてこのまな板!いや、愛板(まないた)と呼んでも過言ではないぐらい愛用しておる一品じゃ!」
マリオ「はいはい、そーですか・・。」
料理長「実はこのまな板・・、もともと盾をむりやりまな板に変形させたもので・・・」
その後、料理長は愛用料理具の話を30分もべらべらと喋り続けた・・。


ノコノコ2「クッパ様、先程からカメカメキッチンからの映像が途絶えてます・・!」
クッパ「ふーむ、ジュゲムのやつ、さてはサボってるなー?」
??「ファファファ・・、考えが甘いぞクッパ・・。」
クッパ「な、何だと・・!し、しかしカメカメキッチンか・・。お腹が空いてきてしまったな。」
??「ほう・・、では私にシュークリームを出してくれ。アレが好きなんでな・・。」
クッパ「・・わ、わかった。ノコノコ2、キッチンから適当な料理とシュークリームを持ってきてくれ・・。なるべく急いでな・・。」
ノコノコ2「は、はい!わかりました!」
クッパの部屋から飛び出すノコノコ2。
??「ファファファ・・、何十年ぶりかのシュークリーム・・。楽しみだな・・。」


暗闇の部屋にてヨッシー達は謎のアーリマンと戦っていた。
マルキー「光の魔法さえ使えれば・・。」
ヨッシー「そういえばミラさんは魔法使えないんですか!?」
ミラ「ごめんなさい、使えることは使えるけど・・」
ナレさん「使えるけど・・?」
ミラ「あまり得意じゃないのよ・・。」
テレサウルス「それは仕方ないです・・。」
アーリマン「ケケケッ・・!見えない見えないって・・お前ら赤ん坊か~!?俺だってあんまり見えてないんだぜ?」
ヨッシー「ええ!?自分も見えてないの!?」
アーリマン「ケケッ!でも俺はこんなことができるんだよー!!」
ふぶき!
突如暗闇の部屋全体に吹雪が吹き荒れた!
ナレさん「さ、さむーい!!!」
ミラ「寒いなんてレベルじゃないわ・・!ずっと当たってたら凍えちゃう!」
アーリマン「ケケケーッ!寒いだろー!?周りがよく見えなくても俺にはこういう技があるのさ!」
マルキー「くそっ・・!無いよりマシだ。炎で周りを照らすぞ!」
後ろに下がるマルキー、部屋中に炎を飛び散らした。
赤い炎で暗闇の部屋は赤色に染まり、アーリマンの姿を照らしうつす・・!
テレサウルス「あ、あれがアーリマン!?」
ナレさん「丸い体に目玉がひとつ、そこに翼と短い手足が生えてて・・・尻尾も生えてますね・・!あと、牙がするどく尖ってます・・!!」
アーリマン「さすがはナレーター。俺の特徴を的確に捉えてるな。だが、この赤い光の中じゃ俺の色まではわからなかったようだな。」
ナレさん「え・・、何色ですか・・。」
アーリマン「黄色だ!」
ナレさん「なるほど・・」
ヨッシー「そんなことどうでもいいですよ!でもこれで狙いがつけれます!」
たまご投げ!!
アーリマン「当たるかよっ!」
余裕で避けるアーリマン。
ヨッシー「ああっ!避けられたか・・!」
アーリマン「あんなもんに当たる馬鹿いねーよ!!」
ヨッシー「くぅ~・・!ショックだ・・!」
ミラ「ブリザード!
アーリマンを凍える冷気が襲う!
アーリマン「うおっ・・、さみぃ~~!!だが・・、周りを見てみな?」
今のブリザードで、辺りを照らしていた炎がいくつか消えてしまった。
ミラ「あ、しまった・・!」
アーリマン「ケケケ・・!その気になれば俺だって消せるんだぜ?」
ふぶき!
ヨッシー「ま、まただ!寒い・・!!」
アーリマンの吹雪攻撃で部屋の炎はすべて消えてしまった!
アーリマン「ケケケッ!これでまた暗闇の部屋だな・・!?」
マルキー「また炎を出せばいいだけのことだ・・!」
そういうとマルキーはあっという間に部屋中に炎を散らせた。
マルキー「みんな。これからまた炎が消されるだろう。だから俺は炎の供給をメインにする。戦いはまかせたぞ・・!」
ミラ「ちょ、ちょっと!戦いが一番得意なのはあなたじゃない!」
マルキー「だけど、この役が出来るのは俺だけだろ?安心しろ、時々攻撃に回る。」
ミラ「ならいいけど・・。」
ナレさん「わ、私は非戦闘員ですから!戦いは3人にお任せします!」

ナレーター:いよいよ大変な事になりましたね!あれ?前回も同じようなこと言ったような・・。まぁいいや!次回も読んでね!


つづく