小説      スーパーマリオ



第七話   「マルキーの昔話」

 

ルイージはマルキーの家に行き、ヨッシーはコンソメのところで修行することになった。

マルキー「おきろ、L。」

ルイージ「・・・ぅうう・・。」

マルキー「早く起きろ!」

ルイージ「あっ!は、はいぃ!」

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マルキー「さぁ、修行だ!」

ルイージ「そういえば、何も言わずにここに来たけど、俺が失踪したってことになってない?」

マルキー「安心しろ。手紙を置いてきた。」





ヨッシー「ルイージさん、・・いませんね。」

コンソメ「あの腰抜けがっ!」

長老「ん?ここに手紙があるぞい」

ヨッシー「えっ、・・・どれどれ?」



『ちょっと、行ってきます』.ルイージ



三人「・・・・・・どこへ?」





マルキー「さぁ、修行をはじめるぞ。そこの丸太に座れ。」

そこにはちょうど一人座れるぐらいの丸太があった。

ルイージ「よいしょっと。」

マルキー「よし、まずは基礎からだ。KPは・・・・・」

そのあとマルキーはKPについて一時間ぐらい語った後、俺を師匠と呼べ、とまで言い出した。

ルイージ「師匠か・・、悪くないな。」

マルキー「お前が呼ばれるわけじゃねぇぞ。」

ルイージ「どうでもいいけどさ師匠、口悪くない?」

マルキー「いいだろ?別に。」

ルイージ「それに、なんでマメーリアの国境付近に住んでんのさ?」

マルキー「ああ、それはな・・・・」

~太い文字は回想シーンだったりする~







マルキーの父「生まれたか!オか?コか?」

マルキーの母「オよ!元気に育つといいわね」



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すべての人がわからないと思うので解説。



※オか?コか?

これはキノピ「オ」かキノピ「コ」か、

つまり男か?女か?と聞いてるのだと思うよ、少なくとも俺は!

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ある日・・・

マルキーの父「おい、マルキーはどこに行った?」

マルキーの母「今日から魔道学校に行ったのよ、もう10才だもの。」




マルキー「俺はその魔道学校で成績トップだった。しかも、2位に大差をつけてだ。
でもそれがいけなかった。」

2位のやつ「おい!おまえがいると俺の成績が良くないみたいにみえるじゃないか!どこかへ消えろ!」

マルキー「え・・、僕は悪くないよ・・・。」

2位のやつ「うるせぇ!全部お前のせいなんだよ!」


マルキー「そいつは魔道学校の校長の息子だった。しかもその校長も自分の息子は優秀なのに、
トップに大差をつけられるなんてことは許せなかったらしい。」

校長「マルキー君、君は退学だ。」

マルキー「そして、根も葉もないうわさを立てられた。女子更衣室を覗いただとか、誰かをいじめただとかな。
反論もしたが、何も知らない教頭先生が『校長先生は嘘をつきませんわ』とか言って校長をかばった。」

ルイージ「・・・・・・・。」

マルキー「そして、しょうがなくその学校をやめた。それからすぐに俺の才能に惚れたとか言う、ダブリンってやつが来てな・・・」

ダブリン「そこのキミィ、その技どこで身につけたのかな?」

マルキー「え・・、魔道学校・・。もう退学したけど・・・。」

ダブリン「なんで退学したんだい?才能があるのにね。」

マルキー「校長の息子が僕を嫌って、校長が辞めさせた。」

ダブリン「かわいそうに、魔道学校は町に一つしかないからね。」

マルキー「で・・・・、おじさんは誰?」

ダブリン「ああ、わしはダブリンという「でえく」だ。」

マルキー「でえく?」

ダブリン「ハハハ、すまんな。大工だ、大工。」

マルキー「大工のおじさんがなんで僕に話しかけたの?」

ダブリン「それがな、君のそのパワーで仕事を手伝ってほしいんだ。お金も出すよ」


マルキー「おれはすぐに承諾した。親に楽をさせてやりたかったからな。」

マルキー「えいっ!」

ダブリン「いいねぇ!その調子でもっと木を運んでくれぃ!」

大工の人「親方、だれっすか?あの子供?」

ダブリン「ああ、俺が勧誘したんだ。重たい木を高いところまで楽に上げられるからな。」


マルキー「ある日、休憩のときにダブリンが葉巻を吸ってたんだ。で、ダブリンはあろうことかその葉巻を落としてしまった・・・」

ルイージ「まさか・・・」

ダブリン「あ~、葉巻を吸うと元気が出るぜ!・・・・フッーー」

大工の人「親方、葉巻を吸うのはいいですけど気をつけて下さいよ」

ダブリン「んなことわかってらぁ!ってあちっ!?」

大工の人「ああっ!?」

マルキー「どうしたの?おじさん・・・うわっ!木が燃えてる!」

ダブリン「お、俺たちは消防隊を呼んでくるから待ってろ!」


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マルキー「俺はそこに取り残されて帰ってくるのを待った・・・。だが、ダブリンたちは戻ってこなかった・・・。
そのときの俺は10才、火を消すことは出来なかった。しかもその火が他の家にも移って大火災へと発展した・・・。」

警察「で、この子供が現場にいたと。」

町民「はい、火の中でずっとうつむいて座ってましたよ」

警察「ではこの子が間違って火をつけてしまったと・・・。」

町民「そこまではさすがに・・・。」

警察「ねぇキミ、君が火をつけてしまったのかな?」


マルキー「俺は本当のことを言わなかった。本当のことを言うとダブリンたちに恨まれると当時思ったからだ。
もう恨まれるのはいやだ。そんな感じだったんだろうな、そのころは。」

国王「わしの町を燃やしたやつは許さん!殺してしまえ!」

執事「国王様、やったのは子供だと聞いておりますが・・・。」

国王「子供じゃと!?・・・ムムゥ。しょうがない・・。死刑は勘弁してやろうかの。しかし町が燃えたのが許せん!国外追放じゃ!」


マルキー「そして、国を追い出されたってわけさ。俺の親は関係ないというところで終わったが、
大工のダブリンは俺を雇っていたとしてチラシがはられていたが見つからずに時効を過ぎてしまったらしい。そしてそのときからここに住んでるってわけさ。」

ルイージ「・・・・悲しい過去があったんだな・・・。」

マルキー「ついでにこの話もしておくか。
昔な、キノコ王国にクッパの父親だと思うんだが、大魔王ビビンバというのが来てな。」

ビビンバ「ガーハッハッハッハ!この国は我輩がもらったぁー!」

大臣「大魔王はそう言っておりますが・・。王様、どうなされましょう?」 国王「キノコ王国一の騎士団を呼ぶのだ!」

騎士団長「お呼びでしょうか、国王様。」

国王「なんとしてもビビンバの襲撃を防ぐのじゃ!」


マルキー「話によると結果はボロ負け、その戦いで国王も殉職。娘が一人残された。」

ルイージ「それってピーチ姫?」

マルキー「そうだろうな、キノコ王国の国王は代々人型のキノコ人だったからな。それでだ・・・」

執事「国王様はお亡くなりになられた、大臣様、優秀な者を集めましょう。それで大魔王ビビンバを倒すのです!」

大臣「それもいいでしょう」


マルキー「そして、俺は呼ばれた。俺の妻の親がすごい魔道士がいるといったそうだ。」

大臣「おまえがすごい魔道士か?」

マルキー「たぶんそうだ。」

大臣「そうか、ではこの国のために戦ってくれるか?」

マルキー「国王はどうした・・?」

大臣「国王様は・・・先日、お亡くなりになられた・・・。」

マルキー「そうか、なら力を貸してもいいな。」

大臣「なにをっ!?」

マルキー「俺は昔、国王に国外追放された身だ。恨んで当然だ。」

大臣「お前、もしやあのときの・・!?」

マルキー「力を貸してほしいんだろ、今はそんなこと言ってる場合じゃないぜ。」

大臣「そ、そうだな・・、よろしく頼むぞ!」


マルキー「そして、五人ほどの凄腕がそろい、大魔王を倒したというわけだ。
ちょうどその頃、キノコ王国では正義の力のことをキノコパワーと呼ぶようになった。」

ルイージ「師匠ってすごい人なんだ。へぇ~。」

マルキー「なんだよ、その反応は・・」

??「マルキー!ただいまー!いないのー!」

マルキー「あ、おーい!こっちだ!」

ルイージ「わっ、若くてきれいなお姉さん・・」

ルイージの言葉からわかるようにきれいな女性が走ってきた(といってもキノコだが。)

??「あら?誰この子?」

マルキー「ああ、俺の気まぐれでこいつに修行をしてやることになった。ほら、L、挨拶しろ。」

ルイージ「あ、ルイージっていいます。」

マルキー「L、こいつは俺の妻のミラだ。」

ミラ「よろしくね、ルイージ君。」

ルイージ「キ、キレイですねぇ」

マルキー「お、話してるうちに日が暮れてきた。修行はまた明日な!」

ルイージ「あ、はい。」

《そういや、ピーチ姫が小さい頃から結婚してたらしいのに
どうしてあんなに若いんだ?師匠っていったい・・・》

そんなことを考えていたルイージであった。



つづく