小説      スーパーマリオ



第六話   「謎のマルキー」

 

ひとまず、クッパの攻撃を回避したルイージたちはキノコ王国で忍者文明が発達している隠れ里にきていた。 

長老「ここが、キノコ王国にあるたった一つの隠れ里、キノコの狭間じゃ。」

ルイージ「キノコの狭間・・・。」

ヨッシー「たしかにキノコ王国の名物、巨大キノコ地帯にこんなところがあったら気づきませんね。」

長老「そうじゃ、みんな巨大キノコばかり見ておる。」

ルイージ「長老、さっそく修行をしましょう!時間がもったいないです!」

長老「では、まず二人のキノコパワー(KP)をはかってみようかの。」

ルイージ「KPは俺たちにもう備わってるんですか?」

長老「そうじゃ。KPはだれでも持っておる。クッパでさえな。ただ、クッパの場合は暗黒の力が作用してKPがほぼない状態なのじゃ。」

ヨッシー「暗黒の力があったらKPはいらないってことですか」

長老「まぁ、そうじゃろうな。では、はかるぞ。」

すると長老は黄色のスカウターっぽいのをだした。

ルイージ「長老、それは・・・?」

長老「KPカウンターじゃ、これでKPをはかれるのじゃ。」

ヨッシー「・・・・・・。」

ピピピピーッ

長老「ルイージ、600KPじゃ。まぁまぁじゃな。」

ルイージ「600KP・・・、いいのかよくないのかわかんないな・・。」

ピピピピーッ

長老「ヨッシー、500KP。こんなもんじゃろう。KPを知らない者にしては高いもんじゃ。」

ルイージ「じゃあ、俺たちはすごいってこと?」

長老「まぁ、待て。お前たちはキノコ王国をすくったりマメーリアを救ったり、ピーチ姫を助けたりしとるじゃろ」

ルイージ「まぁね。」

長老「クッパは暗黒の力が作用してKPが少ないといったじゃろ?」

ヨッシー「あ!逆に正義の力が強ければKPも高いんですね!」

長老「その通りじゃ。マリオは、昔計ったときは1000KPじゃったな。」

ルイージ「え?兄さんはKPを知ってるんですか?」

長老「ああ、知っとるじゃろう。ワシが昔、ここでしごいてやったからの」

ヨッシー「マリオさんもここで修行を・・・。」

長老「ヨッシー、マリオがここで修行をしたのはお前さんと出会う前のことじゃ」

ヨッシー「そんな前ですか!?」

長老「ちょうどクッパが3度目の攻撃を仕掛けてきたときじゃ」

ルイージ「そんなことより、修行をしましょうよ」

長老「よかろう、・・・とは言うもののまだわしはお前たちに教える段階ではない。」

ヨッシー「はい?」

長老「おまえたちが教えてもらうのはわしの弟子、コンソメじゃ。」

コンソメ「俺がコンソメだ!」

長老「さて、修行開始じゃ、コンソメよ、きっちり教えるんじゃぞ」

長老はそういうと修行場をあとにした

コンソメ「では、修行を始めるか!」

ルイージ「オオッ!」

ヨッシー「何をするんですか?」

コンソメ「まぁ、待て。ルイージはうさぎ跳びで修行場を三周。ヨッシーはランニングで。」

ルイ&ヨシ「は?」

コンソメ「『は?』じゃねえよ。走れよ。ルイージは跳べよ。」

ヨッシー「ウォーミングアップですか?」

コンソメ「そんなところだ。」

ルイージ「じゃあ何で俺はうさぎ跳びなんだよ!?」

コンソメ「お前はヨッシーと同じことをやっても見込みがないからだ」

ルイージ「なにぃ!でも現に俺はKPがヨッシーよりも高いじゃないか!」

コンソメ「それがこれから教えてもらう人にとる態度か?」

ルイージ「・・・・・。」

コンソメ「わかったら早く走ってきな!」

ヨッシー「は、はい!

スタタタタタタッ、

5分後・・・・

ヨッシー「お、終わりました・・!」

コンソメ「5分か、まぁ早いほうだな。ルイージはまだ跳ねてるか?」

ヨッシー「はい・・。」

10分後・・・・

ルイージ「お、終わったぞ・・!」

コンソメ「15分もかかったのか・・・。」

ルイージ「『も』って何だよ!」

コンソメ「遅いということだ。」

ルイージ「この修行場、広すぎんだよ・・。」

コンソメ「そんなことでくたばってたら長老の修行に耐え切れんぞ。」

ルイージ「へ!?長老ってそんなにキツイの!?」

コンソメ「長老自体はそんなにキツくない。まぁ、行ってみてのお楽しみだな」

ルイージ「・・・・くっ。」

コンソメ「さぁ、雑談はおしまい!最初の修行だ!」

ルイージ「あれ?ヨッシーは?」

コンソメ「もう修行をやっている。」

ルイージ「え?どこで?・・・・・・!?」

ルイージが見たのはバーベルを持ち上げているヨッシーだった

ルイージ「なんでバーベル上げしてんの・・・?」

コンソメ「KPをあつかうにはまず体力づくりだ。今日、一日目は体力づくりのみ行う。」

ルイージ「ええぇ!?」

コンソメ「わかったらさっさと持ち上げろ!」

ルイージ「ふんぬっ!・・・・・・!?」

コンソメ「どうした?」

ルイージ「なんだ?すごく重くてピクリとも動かない・・!?」

コンソメ「修行不足だな。」

ルイージ「いや、修行一日目なんすけど・・・。」

コンソメ「違う!普段からのトレーニングだ!」

ルイージ「はっ・・・!」

コンソメ「留守番しているその間、少しでもトレーニングしとけ!」

ルイージ「・・・はい。」

コンソメ「ん?10分たったな。ヨッシー!次の修行だ!」

ルイージ「ヨッシー、スゲー・・・。」

コンソメ「次の修行はな・・・・・」








コンソメ「今日の修行はここまでだ。俺が教えることは今日一日で全部やってしまった。明日から三日間、今日と同じことをやれ。」

ルイ&ヨシ「は・・はい・・・。」

コンソメ「疲れてるだろ?もう寝ろ。」

ヨッシー「え?ご飯は!?

コンソメ「あ、そっか!じゃあ行こう。」

ヨッシー「わぁい!お腹すいたー!」

ルイージ「あ、ヨッシー!俺は少しここで休んでから行く!」

ヨッシー「ルイージさん、今食べないんですか?」

ルイージ「ああ、ちょっとな・・・。」

そういってルイージは少しの眠りについた・・・





ルイージ「はっ・・・!もうあたりは真っ暗じゃねーか!やべぇ!早く食いに行こう!」

??「L、待ちな!」

ルイージ「誰だ!俺をLとか言うやつは!?」

??「一日中おまえの修行を見ててな、だがあれじゃ伸びねぇ。」

ルイージ「なっ、何を!」

??「まぁ、待て。お前が修行しているときなぁ、やる気が感じられねぇんだ」

ルイージ「やる気・・?」

??「そうだ。やる気がなきゃ何をやってもうまくならねぇ。やる気がないならやめろ」

ルイージ「それじゃあ、俺はいつまでたってもコンソメに見下されたままじゃないか!」

??「だから、やる気のない修行をやる必要はない。俺について来い。俺が修行をしてやる。」

ルイージ「・・・・体力づくりか?」

??「俺はコンソメと違って肉体派じゃねぇからな、安心しろ。お前のやる気がでねぇことはやらねぇ。」

ルイージ「よし、よろしく頼むぜ!えーと・・・、名前は?」

??「まだ名乗ってなかったな。俺の名はマルキー。KPは30000ほどだ。」

ルイージ「さ、30000・・!?すげー・・。」

マルキー「さぁ、俺の家にいくか。俺の家はキノコの狭間にはないから少し歩くがな。」

ルイージ「どこにあるんだ?」

マルキー「マメーリアの国境付近だ。」

ルイージ「少しじゃなくてかなり歩くじゃん!」

マルキー「いや、飛んでいくんだ。」

ルイージ「飛ぶ?羽マントで?」

マルキー「KPだ。お前のKPは600だから、マメーリアまで飛んでいけねぇ。だから少し歩くといったんだ。」

ルイージ「でも、飛び方を知らないんだが。」

マルキー「簡単さ。初歩の初歩だ。KPをためて飛びたいと思え。」

ルイージ「KPをためるって・・・?」

マルキー「ファイアボールを投げる時と一緒だ。」

ルイージ「よーし・・・、」

フワフワ・・・

ルイージ「おっ!浮いてる!」

マルキー「なかなか飲み込みが早いじゃねぇか。じゃ、いくぞ!」

ルイージ「おう!」



こうして、ヨッシーはコンソメ、ルイージはマルキーにタイマンで修行してもらうことになった
でもヨッシー達はルイージがマルキーと一緒にいるってことは知らないのだが・・・。



つづく