小説      スーパーマリオ



第一話   「テレサウルスの悔い」
 



マリオ「暇だな・・・、ルイージ。」
ルイージ「そうだね・・・、兄さん。」
マリオ「ヨッシーでも呼ぼうか?」
ルイージ「なんか買い物に行ってるらしいから呼んでも来ないよ・・」
マリオ「そうか…」
ルイージ「初回からこれだもんね」
マリオ「作者のダメさがにじみでてるよな…」
ルイージ「話をどうやって始めたらいいかわかんないんだよ…」
マリオ「まぁ…、平和だな……」
ルイージ「ひまだねぇ・・・・」

ピーンポーン

マリオ「あ、俺が出る」

マリオ「はい、どなたさまでっ・・・!?」
ルイージ「どうしたの?兄さん」
マリオ「なんか知らんが、テレサウルスが来た・・・」
テレサウルス「あの~、なかなか成仏できないんで、ココに来ました」
マリオ「ココは俺達の家!お寺じゃないの!しっし!」
テレサウルス「いや、僕の知り合いで人間はあなた達しか・・・」
マリオ「俺達はお前が思ってるほど暇じゃぁないんだよ!」
テレサウルス「いや、さっきの話、一部始終きいてました」
ルイージ「ダメだコリャ、相手をしてやるしかないよ、兄さん」
マリオ「しょうがねえな、で?」
テレサウルス「成仏できないってことは、何か『悔い』があるはずです」
マリオ&ルイージ「『悔い』?」
テレサウルス「はい、何かやり残したことがあるはずなのですが・・」
マリオ「わ~か~ったぞ~・・・、そのやり残しとは!」
ルイージ&テレサウルス「やり残しとは!?」
マリオ「俺を倒すことだろう!」
テレサウルス「そっ、そうかーーーーーーーーーーーー!」
ルイージ「・・・・・。」
マリオ「さぁ、攻撃して来い!」
テレサウルス「たいあたりー!」

バキッ

マリオ「いっ、いてー!バカ!もう少しやわらかくやれよ!」
ルイージ(倒される気がまったくないな、兄さん・・)
マリオ「よし!もう一回来い!」
テレサウルス「いくぞーーー!」
マリオ(フフフ、軽く来た所をやられたふりをすればいいのだ・・)

バキッ ボカッ ドカッ

マリオ「か・・軽くねー・・・」

バタッ

テレサウルス「やったー!マリオを倒した!」
ルイージ「で、でも成仏しないじゃん・・・(汗」
テレサウルス「ということは、マリオを倒すことは別に意味がなかったということ・・・」
マリオ「や・・・やられ損・・・」

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5分後・・・

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マリオ「ふ~、痛かったぜ」
ルイージ「5分であの傷を完治するなんてさすが兄さん」
テレサウルス「僕がやり残したこと・・・」

その時・・・

ヨッシー「マリオさーん♪おみあげ買ってきましたよ~♪」
テレサウルス「あ、ヨッシー君!」
ヨッシー「あれあれ?テレサウルス君じゃないかー!」
マリオ「何?知り合い?」
ヨッシー「はい!テレサウルス君は昔、ヨースター小学校で初めて友達になった人なんです!」
ルイージ「え?ヨッシーってお化け嫌いじゃなかったっけ?」
ヨッシー「昔、交通事故で死んじゃったんです・・・、だからおばけなんです」
ルイージ「あ、ゴメン、聞いちゃいけなかったね・・・」
ヨッシー「いいですよ、ルイージさん、さぁ♪おみあげを食べましょー」
マリオ「おみあげって食い物か?」
ルイージ「まぁ、ヨッシーが買うのは食いものだろうね」
テレサウルス「ねぇ、ヨッシー君、おみあげを食べる前にひとつ聞いていい?」
ヨッシー「何?」
テレサウルス「ぼくさぁ、死ぬ前になにか『願い』とか『野望』とか君に話してなかったっけ・・?」
ヨッシー「あ!話してたねぇ!『友達百人つくる』って♪」
マリオ&ルイージ「なぬ?」
テレサウルス「そ、そうだっけ・・・?」
ヨッシー「うん、キミと友達になったときね『もう、友達ができたぞ!友達百人はいきたいな~』って!」
マリオ「テ~レ~サ~ウ~ル~ス~!!」
ルイージ「オチがくだらないから兄さんから蹴り6発」
テレサウルス「そっ、そんな・・・」

バキッ ドカッ ボカッ バスッ ボキッ ズキューン

テレサウルス「さ、最後に銃声が聞こえたような・・・」
マリオ「気のせいだ。どうせ、おばけなんだからすり抜けるだろ」
テレサウルス「あ・・・そうかぁ・・・」
ルイージ「じゃあなんで蹴りがあたったんだろ・・・」
ヨッシー「けんかは良くないですよ、おみあげ食べましょうよ!」
マリオ「そうだな!食うか!」
ルイージ「あ、テレサウルスの供養を引き受けてるから、俺達で友達百人集まるまで面倒見なきゃいけないってことじゃ・・・」
テレサウルス「そ、そういうことになりますね・・」

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ナレーター:このあとマリオたちはヨッシーが買ってきたお好み焼き風チョコを口にしなかったことは言うまでもない・・・

つづく