2011 8/24 「謎の11月号」

インターネットをしていたらこんなものを見つけました。

Amazon.co.jpにてまんがタイムジャンボ 2009年 11月号 8,901円ッッ!?
一体何があったんだ!? たった2年前の雑誌が約9,000円になっているッ!!
定価320円の代物が9,000円って、何がそこまでの価値へと押し上げたんだ!?
今回はそれを調べて見たいと思う……。

さて、これが例の9,000円まんがタイムジャンボ 2009年 11月号。
 (クリックで画像拡大)
新連載:楠見らんま「みちるダイナマイト!」
最終回:かわぐちけい「ふかふか」
ゲスト:なもり・坂巻あきむ・猫間ことみつ・水屋杏里・みなづき忍・
      あおいえり・夜愁とーや・ゴンドウケンジ・とんぷ・ささきみき

まず最初に考えたいのは2009年だから高いのではないか?ということ。
普通に考えて320円→8,901円という価格高騰は異常なのだが、とりあえず調べる。
前号である10月号だが、これは449円
なんというか普通である。
「古雑誌だし、普通は値段落ちるもんじゃないの?」と考えがちだが、amazonは通販だ。
つまり古雑誌なんか出品する人がいないと在庫が無いし、欲しい人しか買わないのである。
よって定価の129円増し程度は常識的な範囲と考えて良いだろう。
次に次号である12月号、これは999円
何故か定価の3倍ほど高いが、320円→8,901円は定価の約27.8倍である。
こんなものを見せられた後には「少し高いな」くらいの印象しか出てこない。
他には8月号ぐらいしか出品されていないのだが、これは480円
特に言うことは無い。っていうか俺は9月号から買い始めたから少し欲しい(爆)
……ともかく、2009年だから高いということではないようだ。

では新連載の影響か?
楠見らんまは割りと実績がある作家のようだし、この「みちるダイナマイト!」という作品自体、
2010年6月号を最後に雑誌上でのアナウンス無しで突然終了というものである(当時の作者BLOGではお詫びがあったが)
しかし、新連載というが、ゲストで10月号に載っているので実質2回目であり、
さらに同人誌としてこの作品をまとめた本が出ているので、この11月号の値段が高くなる原因にはなりえない。

次に考えるのはこれだろうか?
ゲスト作品が多いからではないか?
まぁ、無くはないかもしれない。しかしジャンボのゲストは大体いつもこんなもんである。
しかし、この月はゲスト10本。来月の12月号は13本と増えている。
12月号が少し高めなのを考慮すれば、価格高騰の一因にはなっているかもしれないが、
最大の要因はこれではないということがわかった。

あとは最終回の「ふかふか」含む、当時連載されていて単行本にならなかった作品ぐらいだが、
そんな一辺だけとってこの価格というのはおかしい。よってその線も無し。

ここまでくれば後は2009年11月号だけのモノを考えるしかない。
となれば、これしかあるまい。
なもり 制服あいどる
(クリックで画像拡大)
この漫画は2009年11月号だけに載ったものだ。
次号予告に作者の名前があったにも関わらず12月号には影も形もあらず
さらにそれに関してなんのアナウンスも無い(またかw)という曰く付きの作品である。
それに加え、なもりと言えば現在やっているアニメゆるゆりの原作者であり、
知名度はアニメ放送前に比べれば飛躍的に上昇していると言っても過言ではない(かも)。
ゆるゆりのアニメは今季の中では上位の人気があるし、原作者のファンになった人もいるかもしれない。
そういう人たちの間で、この漫画を見たい!という需要が生まれたのかもしれない!

言い回しからもわかるように、すべて憶測である。しかし根拠がないわけでもない。
作者(なもり)のHPの仕事履歴の中にジャンボ 2009年11月号の情報はあるし、他の理由は上に述べた通りだ。
しかし、ここまで考察しておいてなんだが、
この漫画だけに8,901円の価値があるとは思えない

というか、このAmazonの8,901円とかいう値段はいったい誰が決めてるんだ?
出品者が決めているのか、Amazonが決めた値段なのかで意味が違ってくる。
もうよくわからない。俺の頭ではここらが限界のようだ。事件(?)は迷宮入りとなってしまった。

しかし、この「制服あいどる」という作品。
今読み返すと勿体無い作品だなぁと思う。だって面白いんだもん(爆)
この漫画の終わり方的に続きモノだった気がしてならないし、
最初のページの編集のアオリも一話限りの読み切りとしては不自然ではないか?
深読みです、ええ、深読みですよ。でも次号予告の件もあるし、続きモノとしか思えないっ!
ここまで来たら作者と編集の間に何かあったのではないか!?などという考えも!!
………まぁ、可能性がない話では無いだろうけど、あまりそういうことは考えたくないね;
新作ゲストなのに掲載順が前から5番目という好待遇だったし、
なもりもこの時点で実績はあるから期待されていた作品だったのかもしれない。
それだけに今続いていないのが残念だ。もう2年も前の話なのに今更残念がっても仕方ないが。

この漫画と同時に新作ゲストとして登場した坂巻あきむの「中2限定!?ガールズトーク」は10月に第一巻が出るようで。
こちらは今のジャンボだと結構主力の漫画になっている。(掲載順も毎回上位)
表紙になもりと一緒に名前を連ねてただけに、11月号は他で実績ある作者を抜擢した号だったのかも。
(この号新連載の楠見らんまもそうだが、アンソロジーで活躍してた作家だからそこに目をつけてたのかな)

まぁ、今一番の主砲は2009年12月号から始まって今月第1巻が出た「レーカン!」なんですけどね!
編集の猛プッシュっぷりがすごいというか、まぁ漫画自体も面白いので良いんだけど。
以前、秋葉原行った時に「レーカン!第1巻」をアニメイトで買ったぐらいには応援している。
特典貰えると聞いて初めてアニメイトなんぞに行ったけど、特典って紙一枚なのね……w
まぁ、そんな大層な期待はしていなかったけど、もらえるだけ嬉しいじゃないの。

久々にこんな長々とした文章を書いてしまった。
疲れた!